青年海外協力隊に参加して得たもの② 成長・変化まとめ編

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前回の記事に引き続き、2年間の協力隊活動の振り返ってみようと思います。今回は自分が青年海外協力隊に参加して得たもの、変わった・成長を感じたと言う点をまとめてみようと思います。

日本から離れて、理科教員として業務をこなしつつアフリカ生活を2年経験しました。そんな特殊な環境の中にいたのですから、普通の二十代の会社員とは違った成長・変化を遂げているはずです。それらを思いつけるだけ書いてみようと思います。

職歴的に言うと、協力隊員としての活動期間は意味のないもの・キャリアにおけるブランクと捉われる可能性があると聞いたことがあります。しかしこの記事ではそれを否定し、協力隊派遣後に就く職務や日常生活において、汎用的に生かせる点があることを主張したいと思います。

(同じ協力隊員でも、派遣される国や職場が違えば雰囲気は大きく異なるので、最終的には個人の経験に依る部分も多いと思われます。あくまで私の主観による意見として見ていただけると幸いです。)

異文化適応能力

おそらく多くの協力隊経験者が感じることだと思われます。

特に最初の半年間は、環境適応能力に磨きがかけられたと思います。文化も人種も違う人たちと共に働くことは、日本ではなかなか味わえません。マラウイ人の同僚と打ち解けていくこと、また一緒に仕事をしていくことで、圧倒的な異文化環境を体験することができました。今後多様な職場環境に身を置くこととなっても、大抵のものには対応できるだろうという自信がつきました。

もちろん職場環境だけでなく、食文化や生活様式の違いに対しても早めに適応できると思います。

PDCAを回す早さ

日本でもあり得ることだと思いますが、国内にいるよりもPDCAサイクルを頻繁に、自発的に回す機会があったと感じています。

正解がなんなのかわからない状態で試行錯誤を繰り返すというのが協力隊あるあるです。

日本とは「当たり前」が違う中で生活し、業務を行うとなると、色々な場面で壁にぶち当たります。それがストレスに感じることももちろんありましたが、そのおかげで課題解決に向かう馬力のかけ方やダメだった時の立ち直り方を学ぶことができました。

バイタリティー(サバイバル能力)

アフリカの中でもトップクラスにインフラの整っていないマラウイでの生活を経験すると、世界の大抵の場所で生きていける気がします。(マラウイは暑かったので極寒の地は除きます)

虫を食べることも、生きた鶏を捌くくとも、火起こしして七輪でご飯を作ることも、水道がなくて水汲みをすることも、電気がなくてロウソクで生活することも、バケツで水浴びすることも、今思えば毎日がキャンプのようで楽しかったです。あと日本のように衛生的に完璧なものばかりを食べるような環境ではなかったので、2年の間にお腹も強くなった気がします。

これまでにない視野・視点

私は協力隊員の中でも若い方で、マラウイの同期隊員の中では最年少でした。まだまだ世の中を知らなかったからかもしれませんが、協力隊の2年間は視野を広めるために絶好の場所であったと思います。

まず派遣前の訓練で、バックグラウンドの違う100人の大人と70日間同じ場に滞在しただけでも刺激がありました。そして任国マラウイで日本とは違った考え、働き方、生き方を知り、良い意味でも悪い意味でも日本の非常識に触れることができました。

その結果、日本にいた頃よりも広い視野で、既存の枠に囚われず世界を見られているように感じます。また、日本を客観的に見る視点を持つこともある程度できるようになっていると感じています。

新たなチャレンジに対するためらいの無さ

行動力やチャレンジ精神が養われたと感じる協力隊経験者は多いと思います。

そもそも協力隊に参加を決めた時点で大きな決断をしているため、それ以後の他の意思決定が低いハードルに思えるというのも1つの要因かもしれません。

活動開始後も協力隊員は正解がなんなのかわからない状態で、手探りで自分の活動の方針を決めることが多いため、やったことのないことに対して行動力を発揮せざるを得ない機会が多くあると思います。それを繰り返し経験すると、何かに挑戦する時に感じるためらいの量が減ってくるのだと考えられます。

楽観性(≒メンタル的タフさ)

一概には言えませんが、発展途上国の人々は日本人ほどせかせかとしていません。

どちらかというと、締め切りギリギリでも焦りがなく、問題が発生しても「まあどうにかなるでしょう」と構えていることが多いように思います。(特に私の周りにいたマラウイ人は大抵のことに対して「ノープロブレムだよ!ははっ!」としか言っていなかったように記憶しています。)

それが移ったのか、私も色々なことに対して不安を感じなくなり、なんとかなる!と思えることが増えました。度がすぎると駄目ですが、こういった楽観性は一種のメンタル的な強靭さの形だと思っています。

様々な困難に直面していても、「きっとなんとかできる」という精神を保ち、不安からくるネガティブな精神状態やパフォーマンス低下を防いでいるという点で、ある程度楽観的であることは良いことであると考えられます。

ちなみに幸福度調査においても楽天家の人の方が、そうでない人よりも幸せだという傾向があるそうですね。

生涯の友人

一生モノの付き合いとなるであろう友人もたくさんできました。

これが青年海外協力隊への参加で得たものの中で、1番重要なものだと思います。

皆さんは大人になってから、腹を割って夢や将来を語りあえるような友人が何人できましたか?

親友と呼べるような友人の多くは、だいたい学生時代にできた人ではないでしょうか?

協力隊に参加すれば、さらにそういう付き合いのできる人が増えるかもしれません。

逆にそこまで伸びなかったもの

これまで成長点や伸びた点を書いてきましたが、派遣前の予想に反してあまり向上していないものも1つ挙げておきます。

「2年も海外にいれば、英語ペラペラなんでしょ?」と思っていませんか。

少なくとも私はマラウイで2年過ごして、英語力はほとんど伸びていないのではないかと感じています。

生活言語がネイティブ英語の国、例えばアメリカやイギリスで2年いれば伸びるのかもしれませんが、マラウイでは公的な場所以外で英語はあまり使われません。生活言語としてチェワ語という現地語があるので、田舎は特にこちらが使われます。

したがって、滞在して生活していれば自然に語学力が伸びるという魔法のようなことは起こりませんでした。

ただ全く伸びないということではなく、当たり前ですが自助努力がないと伸びないという環境であったのかなと考えています。私の場合、IELTSの勉強を始めてようやく新たな語彙や表現に触れることができたので、そこで初めて英語力の向上を感じるられるようになりました。

以上、思いつく限りで書いてみました。

2年間も日本と全く環境の違うアフリカの大地で過ごせば、おそらく上記の変化以外にもたくさん変わったことがあると思います。

ただ変化の多くは、今後日本社会で暮らしていくなかでも生かせる成長点と見なせるものが多く、社会人として協力隊での経験を活用していくことは十分可能だと思っています。

自分が今後どのような道に進むかは、まだわかりません。

けれどできることなら、これまでの経験や培ったスキルを生かせるステージにいられるよう、自分なりの活路を見出していきたいと思っております。

小学生の月並みな感想文みたいな締めくくりとなりますが、協力隊の派遣期間が終わり新天地を目指す今、自身の強み・弱み、経歴や特殊性を見つめつつ進むのみだなと感じた今日この頃でした。

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